「ハッピーバースディ」青木和雄 吉富多美著
また、児童書なんだな。
実は古い友人と誕生日に本を贈るという習慣をつづけてまして、今年の本を選んで手に取ったのがこの本でしたが、またまた新幹線中で涙ポロポロでした。
まず、誕生日に兄の直人に小学校4年生の妹あすかは
「おまえなんか生まれてこなかったらよかったんじゃないの?」
と言われるところからはじまる。
最初から号泣だよ。
そこから、ママに愛されたい一心で我慢し、自分を痛めつける事で心をふさぎ、声が出なくなる。
そこで、ママの実家に心を癒しに行くのだが、このじいちゃんがすごい。
「相手を信じることと許すことは自分を大事にすることでもある。
じっくりと物事を考える力は救いになる」
「自分の側から見ているだけでは物事の心理を見落とす」
いいこと言うねえ。じいちゃん。
そして1年後の誕生日にあすかは成長して、望んでいたような日を迎えるのである。
そんな甘くないよ!と言う人もいるかもしれないけど、「そんな甘くあってほしい」って思うよ。
最近は「変わる家族、変わる食卓」なんて本を読んでいると…
「家族ってどうなっていくんだ~!」と思ったり。
母から虐待を受けて、どうしても母子がうまくいかない身近な人もいる。
この本を子どもに渡されて、読んで涙する親もいるらしい。
家族のあり方に悩んだら、オススメしたい1冊です。