2006年 02月 18日
『考える短歌』 俵 万智
『考える短歌』
俵 万智 / 新潮社
満足度:★★★
新潮社の「考える人」では俵さんが添削してくれるらしい。
2月4冊目は上司が貸してくれました。
私は短歌などとは縁がないと思っていましたが、読んでみるとなかなか面白い。
そういえば、今はやってないけど、バンドでオリジナルを作るとき、詩をつくってたんだよ。
今から考えるとすごい稚拙なんだけど。
これを読んで感じたことは…
「言葉にも奥行きというものがあるのね」
ということでした。
仕事上、コピーが持つすごさってわかったつもりだったけど、あれも才能だと思っていたんですが、結構コツもあったんだ!
私が書くどころか、読むこともちゃんとできてなかったんだと思い知らされた一冊。
実はこの1冊は結構読み終えるまで、時間がかかりました。
小説のようにすらすら読めるものではなく、「考える短歌」ですから!
考えながら読んだんですよ。
歌をつくるとき、単に自分の中にある気持ちを文字にしただけでは、自己満足にすぎず、自分のこの気持ちを正しく伝えるには考えておかねばならないルールがあるんですね。
それはブログやメールをしてても、「言葉」の難しさはわかりましたが。
コメントや返信を見てはじめて「あれ?アタシの思いって勘違いされてる!」なんてことあるのよ。
何を伝えたいか、それを31文字の中に集約する難しさ。
しかし、長文と違って、31文字だから、一瞬で目に飛び込んでくる。
伝えたいものは何なのか。
久々に歌でもつくってみようかと、元気をもらった本でした。
by suzu-perry
| 2006-02-18 12:01
| 本
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